『アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)~マインドフルネスと価値ある行動~』(2020年版:冒頭の約30分公開)
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)は、不安を中心とした自分を苦しめる否定的な心に巻き込まれることなく、前向きな建設的な行動がとれるようになるための心理療法です。
思考・感情に翻弄されて、自己破滅的な行動をとることを改善し、価値ある行動をとれるようにするため、ACTでは6つ要素をあげています。
(1)脱フュージョン(思考を観察する)
(2)アクセプタンス(心を開き受容する)
(3)「今・この瞬間」との接触
(4)観察する自己(純粋なる意識、超越的自己)
(5)価値(何が大切か)
(6)価値に基づいた行動(必要なことを行う)
この(1)~(4)はマインドフルネスの状態で、それを4つの側面から見たものです。(5)(6)は価値・価値ある行動についてです。
この6つは相互に関連あるいは、重なっている面があります。そして、この6つによって得られるものは、心理的柔軟性というものです。
心理的柔軟性とは、十分に気づきをもって、今起こっていることを受け容れ、価値に沿って行動する能力のことで、それが増すことで、人生の質が向上していきます。