ヨーガ・気功
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クンダリニー症候群について

「クンダリニー症候群」という言葉を聞いたことがありますか?

クンダリニーが原因となっていると思われる心身の不快・不調を訴える状態を「クンダリニー症候群」と精神医学の分野では呼ばれています。

クンダリニーを覚醒させたことで、心身の不調を訴えるということは起きやすく、そのため、クンダリニーを覚醒させるのは危険であるとヨーガの世界では言われています。ですからここでクンダリニー症候群についてふれておきます。

ヨーガや霊的修行をしていない人でも偶発的にクンダリニーが覚醒してしまい心身の不調に苦しんでいる人、ヨーガの修行でクンダリニーを覚醒させたはいいが、やはり心身の不調をきたしてしまった人が、どのように対処したらいいのか。

このように苦しんでいる方に少しでもお役にたてばと、ヨーガの修行を通じ多くのクンダリニー体験から学んできたことをもとに、その対処法を『クンダリニー症候群とその対処法』という冊子にまとめました。

その一部をここにご紹介します。


『クンダリニー症候群とその対処法』      

  目次

1 本書の意図 .................................................................................... 2

2 クンダリニー症候群とは .................................................................. 2

3 他の精神病との区別の問題 ............................................................... 2

4 クンダリニー症候群の原因は ............................................................ 4

(1)仙骨付近の打撃・負傷
(2)臨死体験に伴うクンダリニーの活性化
(3)薬物と向精神薬
(4)間違った動機による激しいクンダリニー・ヨーガの修行

5 クンダリニー症候群の症状とは ......................................................... 7

(1)自律神経系のうち交感神経系の暴走からくる自律神経失調症
(2)全身の激しい脈動、脈拍数の増加と高血圧、偏頭痛
(3)急性または慢性の疲労、抑鬱、神経症
(4)性欲の昂進あるいは減退
(5)統合失調症的症状、幻視・幻聴
(6)体が跳ねる、持ち上がる体験(空中浮揚)
(7)脳溢血や半身不随
(8)自殺などを招く
(9)潜在的な人格障害や精神病を表面化する

6 クンダリニー症候群の統御・鎮静法 ................................................... 11

(1)クンダリニーを非活性化する一般原則
(2)過剰な興奮や過剰な抑鬱に対して
①呼吸法
②精神集中
③体の位置
④音
(3)本質的な解決

   

1 本書の意図

冒頭にお断りしておくが、私は精神科医ではなく、精神病としてのクンダリニー症候群や、それに対する治療法を論じる意図はない。
実際に、クンダリニー症候群は、未解明の現象であり、一般の精神医学会では、それが精神病だと認められてさえいないと思われる。私は、クンダリニー・ヨーガを経験したヨーガ修行者の視点から、クンダリニーが原因となっている心身の不快・不調の可能性を述べるだけである。
また、治療法について述べるつもりはない。クンダリニー症候群が、不適切なクンダリニーの活性化だとして、それを不活性化する十分な方法は、今のところ見当たらない。私が述べるのは、ヨーガの修行に基づいて、その心身の不快・不調に対して、その症状を和らげる対処法である。


2 クンダリニー症候群とは

クンダリニー症候群は、未解明の概念である中で、ウィキペディアでは、「生理的クンダリニー症候群(略称・PKS)」は、「霊的・精神的・身体的な準備ができていないにもかかわらず意図的または事故等によりクンダリニーがある程度覚醒してしまったために、様々な快・不快の症状を発症することである。」と定義している。なお、英語では、Kundalini syndrome(クンダリニー・シンドローム)である。
私見では、事故による偶発的な覚醒や、意図的だが間違った修行による覚醒に加え、生来的に覚醒している(ないし覚醒しやすい)人がいると思う。そういったタイプの人は、霊媒体質と表現されるかもしれない。
また、ウィキペディアでは、「トランスパーソナル心理学・精神医学の分野で研究が進められているが、研究途上にあり科学的根拠に乏しいため、研究者によって考え方の異なる点が少なからずある。」とされている。
実際に、ネットで調べる限りでは、日本の研究者としては、若手の常葉(とこは)学園短期大学・准教授の巻口勇一郎博士(日本トランスパーソナル心理学・精神医学会監事理事)の論文が目に付くぐらいである。すなわち、精神医学では研究の途に着いた程度ではないかと思われる。


3 他の精神病との区別の問題

こうした状況のために、他の精神病との区別が難しいという問題がある。巻口氏によれば、他の病気にもみられる症状を、自分でクンダリニー症候群だと思い込むケースが多いという。逆に、リー・サネラ氏によれば、実際にクンダリニー症候群であるにもかかわらず、単なる精神病と誤診されるケースもあるという(「クンダリニーの古典的見解と臨床的見解」『クンダリニーとは何か』ジョン・ホワイト編、川村悦郎訳、めるくまーる社)。
ここで、他の精神病か、クンダリニー症候群かを区別するためには、その患者が心身の不調を体験する前後を含めて、クンダリニー・ヨーガの修行体験と似ている体験があったかどうかを調べることが一つのポイントであることは明らかだろう。正しいクンダリニーの修行だろうが、クンダリニー症候群だろうが、クンダリニーが活性化していることは同じだからである。
よって、我々ひかりの輪の修行者のように、クンダリニー・ヨーガを学び、実際に、20年以上も様々なタイプのクンダリニーの体験に馴染んでいる者は、その判断をしやすい立場にある。その中には、団体に来る前からすでに、クンダリニーの体験をしていると思われる多くの人たち(すなわち、霊的な人、霊性の高い人、霊媒体質の人と呼んできたタイプの人)の経験もある。
また、オウムで修行している中で、いわゆる「魔境になった」とされた人たち、すなわち、客観的には精神障害=クンダリニー症候群を起こした可能性のある人たちの体験も少なくない(それほど多くはないが)。これはクンダリニー症候群の発症の実体験であろう。そして、率直に言えば、あとに述べるように、今現在のオウム真理教元教祖・麻原彰晃自体の状態が、クンダリニー症候群ではないかとも思われる。
例えば、私が行った個人相談では、職場環境その他で鬱病になり、向精神薬を服用しつつ入院した後に、体を上下に雷が通ったような体験をし、その後に、慢性疲労を含めた心身の不調が始まった男性がいた。この体の上下を貫く雷の体験は、クンダリニー・エネルギーの可能性を想定させるが、この相談者が、精神科医に対して体験を話しても「それについてはわからない」と言われたという。
その後、彼は、投薬を受けても回復するように思えず、いろいろ調べるうちに、クンダリニー症候群に行き当たった。さらに、彼が調べたところでは、彼と同じように、向精神薬を飲んだ後に、特殊な体験をして、精神疾患が深まった人がいたという。
なお、巻口氏によると、生理的クンダリニー症候群に関しては、「男性よりも女性に」「若い世代ほど」経験者が多いといった調査結果も存在するという。「男性より女性に多い」という点は、一般の精神病も、男性よりも女性の方が多いとされる。また、これは、霊的な体験が、(その質・レベルを問わなければ)女性の方が多いという私たちの経験則にも合致する。
しかし、一般の精神病では、若い世代の方が多いという話はあまりない。厚生労働省のデータでも確認できない。ただし、ヨーガ理論では、クンダリニーは、性欲・性エネルギーの強さなどに比例するという考えがあり、クンダリニー症候群が若い世代ほど多いという事実と合致する。よって、年齢も、クンダリニー症候群か、他の精神病かを判断する上で、一つの参考になる要素となるかもしれない。


4 クンダリニー症候群の原因は

次に、研究者やヨーガ行者の見解にある、クンダリニー症候群の原因について見よう。まず、巻口氏によれば、中毒症状や病気、過労、仙骨付近の負傷、臨死体験(NDE後遺症)、過度の前戯、LSDなどの薬物の利用により、発症する可能性があるという。特に臨死体験については、欧米の研究者を中心に、その経験者が、最もクンダリニー上昇に近い経験をしているという主張がなされている。
また、日本のヨーガ行者の成瀬雅春氏は、急進的な解脱願望を抱いた状態または神への絶対帰依を欠いた状態での修行の継続の結果や、さらには人生の困難、交通事故などにより身体にかかる衝撃、出産時のショックによって、クンダリニー症候群が発症するという。
さらに、クンダリニーを思い通りに、意図的に上昇させようとするクンダリニー・ヨーガを激しく修行し実践する場合、その「思い通りに、意図的に」とは、我欲によるものであるため、クンダリニーが、動的なナーディーであるピンガラ・ナーディーのみを通って、サマーディに入定してしまい、クンダリニー症候群が発症するという説がある。

さて、次に、上記の見解の一部について、これまでのヨーガ修行や個人相談の経験から、私見を述べて補足しておきたい。

(1)仙骨付近の打撃・負傷

クンダリニー覚醒の方法として、尾てい骨(仙骨)付近を床に叩きつけるというヨーガ行法がある。よって、意図した修行ではなく、事故として、仙骨付近の打撃・負傷を経験する場合に、偶発的にクンダリニーが覚醒する可能性があることは確かだろう。

 

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