書評『終わらないオウム』(鹿砦社 鈴木邦男・徐裕行 2013)
(2014年1月12日)
■鈴木邦男さん(共著者)
実物を手にした瞬間、手が震えました。本当に出版されたんだ!と感動しました。
今までの本作りの中でも最も衝撃的で、最もスリリングな本だと思います。(中略)
18年前、オウム真理教幹部・村井秀夫さんを刺殺したのが徐裕行さんです。 「上祐、青山、村井を狙った。3人のうち誰でもよかった」と逮捕された徐さんは語っています。
しかし、本当は、テレビに出て一番目立った上祐さんを殺したかった、とこの本の中では告白しています。その「殺そうと狙った」徐さんと、会ったのです。(中略)
「会うはずのない二人」が会った。そして相対極から、あの事件について語り合う。考える。そこで初めて見えてきたこともある。(中略)
「解説」は田原さんしかいないと思って、お願いした。お忙しい中を、書いてくれた。(中略)
田原さんは、日本のトップの人たち、凄い人たちの、ほぼ「全て」に会ってきた。
その田原さんが驚くのだから、本物だ。司会をした自分でも、あんな危ない対談がよく、実現したと思う。そして本になったと思う。
(ブログ 鈴木邦男をぶっとばせ!」『終わらないオウム』の衝撃、そして戦慄)
■東京スポーツ「オウム幹部刺殺事件で「本当に殺そうとしたのはXX」との衝撃本
30日発売の「終わらないオウム」(鹿砦社)の内容がすごいという話を聞いた。
その中で、懲役12年の実刑から2007年に出所した徐氏が事件を振り返り、「本当に殺そうとしたのは上祐さんだった」などと告白したというのだ。
衆人環視の中で起きた事件自体がショッキングだったが、本にそう記されているというこの後日談も衝撃的。
一連の裁判が終結したと思ったら、元幹部平田信被告の出頭に始まり、菊地直子被告、高橋克也被告の逮捕。さらに徐氏のような生々しい話が出てくること自体、まだオウムは終わっていないことを物語っているのかもしれない。(東スポweb 2013年05月28日 渡辺学)