おまけ 出羽の御山のうた
現地の山伏の方に先達していただくという幸運に恵まれた出羽三山巡礼は、とても心に残る巡礼で、また一つ、心の奥の何かに、日本の息吹、東北の息吹を吹き込んでいただいたように感じています。
出羽三山に巡礼した直後、出羽三山のことを想っていたら、歌が一つ湧いてきましたので、おまけでご紹介します。一番は羽黒山のこと、二番は月山のこと、三番は湯殿山のことを歌っています。(宗形)
出羽三山に巡礼した直後、出羽三山のことを想っていたら、歌が一つ湧いてきましたので、おまけでご紹介します。一番は羽黒山のこと、二番は月山のこと、三番は湯殿山のことを歌っています。(宗形)
出羽(いでは)の御山
龍の神の棲まう 出羽の御山
太古より湧きいづる 鏡の泉
清らかなものも 汚れたものも
すべて受けたもう 観音の心
れんげ 花咲き すべてを祝う
鏡に映りし すべてを許す
一歩一歩 踏みしめ 一歩一歩 歩む
一歩一歩 固めて 一歩ずつ 進む
死に装束まとい 御山へ入る
月の神の鎮まる 静けし浄土
生けるものも 死するものも
安らけき平らけき 心に還る
風がそよぎ 花たちは踊る
雲が流れて 鳥たちは歌う
一歩一歩 踏みしめ 一歩一歩 歩む
一歩一歩 固めて 一歩ずつ 進む
決して語られぬ 湯殿の神秘
とてつもなく大きな 仏の涙
つらいことも 悲しいことも
すべてを溶かす あたたかな泉
裸になって 赤子に還る
産湯につかり 生まれ直す
一歩一歩 踏みしめ 一歩一歩 歩む
一歩一歩 固めて 一歩ずつ 進む
一歩一歩 踏みしめ 一歩一歩 歩む
一歩一歩 固めて 一歩ずつ 進む