5月1日(祝/水)古代からの山岳信仰の聖地日光の開山の地:古峯ヶ原と、日光の日帰り聖地めぐりのお知らせ
5月1日、天皇陛下の即位の日となる祝日に、栃木県・日光開山の地を初めて巡る日帰り聖地めぐりを行いますので、お知らせいたします。
今回は、これまでひかりの輪で幾度も巡ってまいりました日光の聖地に加え、日光開山の根本聖地であり、一千余年の長きにわたり修験道の修行の場で、現在も禊の場である聖なる場所、古峯ヶ原(こぶがはら)を初めて参拝いたします。
美しい山と湖からなる日光は、古代より神が鎮まる霊峰・山岳信仰・修験道の聖地として大切にされてきました。
その歴史の流れの中で、神道の神が祀られ、仏教の仏も祀られ、神仏習合の修験道の修行の地となり、観音の浄土とも称えられ、江戸時代には徳川家康の幕府の重要な聖地となり、現代ではユネスコの世界遺産にもなっています。
◆古峯ヶ原:古峯神社・深山巴の宿
1300余年前に、京の都からヤマトタケルノミコトをお祀りしたのが古峯神社の起源とされています。
古峯神社に行く道すがらに流れる渓流は美しく、田んぼに水も貼られ、ちょうど遅い春爛漫の季節です。
大きな鳥居が目印です。
しばらく道を上っていくと、古峯神社が鎮座しています。
境内に川の流れる大変清々しい神社です。
修験道が一千余年もなされていた地域のため、天狗とカラス天狗さまもお祀りされています。
川の流れに包まれ、いるだけで浄化されるような清々しい神社です。
美しい茅葺の神社で、中にご本殿があります。
◆聖なる禊の場・水の聖地「深山巴の宿」
さらに、山の方へ向かうと、日光発祥の地であり、たいへん聖なる場・禊場である「深山巴の宿」が鎮座しています。
知る人ぞ知る素晴らしいパワースポットといわれています。
日光を開かれた勝道上人は、古峯ヶ原深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)を修行の場と定め、、3年の修行の後、日光の男体山に初めて登頂し日光を開山されました。よって、日光開山の元となった聖地なのです。
そのため、多くの修験者や僧侶がが修行に励む大変な規模の修行の霊地となり、明治維新まで千年もの間続きました。
巴の形に、取り囲むように川が流れているという稀な立地で、現在も、深山巴の宿は、古峯神社の禊場・神聖な場所として大切にお祀りされています。
◆日光東照宮
日光の象徴ともいえる、豪華絢爛な建築様式が参拝者を惹きつける日光東照宮。
長きにわたる戦国時代の混乱に終止符を打ち、その後約260年間にもわたる泰平の世を築いた徳川家康(1543-1616)をご祭神としています。
家康は、自らの遺言に従ってこの地に葬られ、その後、現在にまで伝わる華麗な社殿が造営されていきました。
家康に仕えた天台宗の高僧・天海の説(山王一実神道)に基づき、家康は、本地仏(本体である仏)を薬師如来とし、神号を東照大権現とする神として、神仏習合の形態で祭られています。
ここでは、それまでの戦乱の世を鎮め、世界史上類例のない長期にわたる泰平の江戸時代を築いた家康は、「平和をもたらした神」として位置付けられています。
戦争や内乱を鎮めて社会の安定を実現するといわれる薬師如来が家康の本地仏とされている理由は、そこにあるといえます。
東照宮内に彫られた数々の生き物――例えば眠り猫や、猿、獏(ばく)等は、いずれも平和を象徴しています。
( 眠り猫 )
( 象 )
( 奥の院 1 )
( 奥の院 2 徳川家康の墓 )
◆日光の地が選ばれた理由
上記の通り、家康は遺言を残したのですが、それは「日光の地に自分を神として祭れ、そして私は平和の守り神となろう」という趣旨がありました。
家康は、天の中心である北極星を背景にして、真南にある江戸を守護するために、江戸の真北にある日光の地をあえて選んだと考えられています。
位置関係は以下のようになっています。
〔北〕北極星(天の中心)
↓
日光東照宮(神とされた家康)
↓
〔南〕 江戸(現在の東京)
◆輪王寺(三仏堂)
日光東照宮に隣接する輪王寺は、奈良時代に、日光開山の祖である勝道(しょうどう)上人によって開創されたと伝えられています。
三仏堂の内陣には、日光三社権現の本地仏である千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音が祭られています。輪王寺は、後に、天台宗の高僧・円仁が来訪し、三仏堂や常行堂などの伽藍を建立し、栄えていきました。
その後一時衰退しましたが、東照宮を造営した天海が住職となってからは復興していき、天台宗の寺院として隆盛を極めました。
◆二荒山神社 中宮祠
中禅寺湖畔に鎮座する二荒山神社 中宮祠を参拝します。
ここは、二荒山(男体山)の中腹1,200メートルの場所で、二荒山神社奥宮と、日光市街にある二荒山神社本社の中間にあるので中宮祠と呼ばれています。
大変な困難に遭いながら、幾度もの挫折を乗り越え、17年もの歳月をかけて山頂を極めた勝道上人がここに社殿を建てたのが始まりです。
( 二荒山神社 中宮祠 )
奥には、男体山への登山道の入り口があり、そこから男体山を遙拝できます。
ここでは、山岳信仰、神道、仏教、修験道と、多様な宗教が融合していることが実感できます。
古代には、修験道がたいへん栄えた修行の場だったということで、現代では開山の夏の季節に、全国からの数万の登拝者で賑わうのだそうです。
( 男体山 登山道 入り口 1 )
( 男体山 登山道 入り口 2 )
( 男体山 )
◆千手が浜
千手が浜は、中禅寺湖の西の端にある、南北2キロにわたるたいへん美しい浜辺です。
日光開山の祖・勝道上人は、この浜のあたりで千手観音を感得したと伝わり、日光は、勝道上人が観音菩薩を感得したことから、「観音の浄土」といわれるようになりました。
( 千手が浜 1 )
( 千手が浜 2 )
千手が浜は、太陽が輝き、青空に映えて湖面も美しく、向こう岸に男体山、そして華厳の滝へ注がれる河口が見え、打ち寄せる波の音だけが聞こえていて、静かで、とても美しいところです。
( 男体山 )
( 中禅寺湖 )
( 千手が浜 美しい波 )
( 千手が浜 静かな湖畔 )
◆参加料金(東京からご参加の場合)
13000円
※参加料金は、学習指導代に加え、食事代・参拝代・旅行保険代は含みますが、宿泊代、温泉代は含まれませんので、ご注意ください(宿泊代、温泉代は、当日参加者ご自身から直接当該業者にお支払いいただきます)。
※心身障碍者・経済上の理由等がおありの方には、別コースや割引料金の用意がありますので、ご相談ください。
■キャンセル代
1.7日前~3日前までのキャンセルは、参加料金の50パーセント
2.3日前から当日のキャンセルは、参加料金の100パーセントとなります。
■当日ご自身でお支払いいただく費用
温泉代・交通代(バス代)は、当日ご自身で各業者に直接お支払いいただきます。
温泉代 温泉入浴を希望される方とされない方がいらっしゃいますので、参加料金には含まれませんのでご注意下さい。
■参加者の無償奉仕による運送のお知らせ
1.出発時に各教室に集合する方は、他の参加者が運転する車両に同乗することができます。
2.これは、参加者の無償の奉仕であり、団体による運送サービスではありません。
3.これを利用されず、マイカーでのご参加も可能ですが、参加料金は減額されません。
出発する教室によって料金が異なる場合は、運送料ではなく、引率・指導の経費のためです。
4.現地に集合した後の利用も可能ですが、人数に限りがあり、事前にお申し込みください。
■ご注意
1.あらゆる関連法規を順守して行います(関連法令の解釈は関係官庁の指導に基づきます)。
当団体は、宿泊施設や運送会社を手配する旅行業務や、車両による有償の運送業務は行ないません。運転は個々の参加者の奉仕活動であり、経費も個人の寄付で賄われています。そのため、一部ボランティアの方のご協力をいただきますので、ご了解下さい。
2.参加者の皆さんの安全の確保に最善を尽くします。
奉仕活動の運転の安全確保のため、車両点検・健康管理・法令順守等の確認を行いますので、スタッフにご協力ください。また、事故・怪我・疾患に関しても、スタッフが予防努力を行うと共に、旅行保険に加入しますので、ご協力ください(費用は参加料金に含まれていますが、直前のお申し込みの場合は加入が間に合いませんので、ご了解ください)。
3.一般の方も参加できますが、目的にご注意ください。
ひかりの輪の聖地めぐりは、会員ではなく、一般の方も参加できますが、単純に神社仏閣等などを参拝する旅行ではなく、ひかりの輪の思想に関連付けながら、様々な学習をすることが目的ですので、一般の旅行業者と同じような目的でのご利用はお控えください。
■お問い合わせ先
●東京本部教室(関東・甲信越):細川美香
担当者携帯電話:080-2273-3588
メールアドレス:tokyo@hikarinowa.net
●名古屋支部教室:山口雅彦
担当者携帯電話:090-6852-4929
メールアドレス:nagoya@hikarinowa.net
●大阪支部教室(関西・中国地区)担当:田渕智子・山口雅彦
担当者携帯電話:080-2513-6017(田渕)
090-6852-4929(山口)
窓口電話:0729-47-9071
メールアドレス:osaka@hikarinowa.net