6月10日(月)京都東山の寺社を巡る:八坂神社、知恩院、清水寺、三十三間堂、建仁寺
ひかりの輪では、6月10日(月)京都は東山の神社・仏閣を巡る聖地巡りを行いますので、お知らせします。
◆八坂神社――祇園祭の神社
八坂神社は、四条通の東の端に鎮座し、都の東を護る神社と位置付けられてきました。ご祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
社伝によれば、7世紀に八坂氏の祖である伊利之(いりし)が高句麗より来朝し、新羅国牛頭山の素戔嗚尊の神霊を遷しお祀りしたと伝えられています(南都の日本人僧侶が創建したとの説もあります)。
八坂神社は、祇園社とも呼ばれ、祇園祭で有名ですが、その祇園の名は、牛頭天王(素戔嗚尊)が、祇園精舎の守護をしていたという故事からそう呼ばれるようになったといいます。
平安時代になって、疫病が流行した際、八坂神社に祈りが捧げられ流行が止んだことが発展の契機となりました。それ以降、古来厄除けの神としても、貴族から民衆まで多様な人々の信仰を集めました。
そのためか、ご祭神の素戔嗚尊の本地仏は、現世の救済を担当する薬師如来(人々の病気を治してくれる仏)とされてきました。下記の平等院に祀られた阿弥陀如来が、来世の救済を担当しているのと対照的です。
◆知恩院
京都市東山区にある寺院で、浄土宗総本山です。
浄土宗の開祖・法然(1133-1212年)は、9歳の頃、目前で父を殺され、その敵討ちを誓おうとします。しかし、「敵を恨むな。敵討ちをすればその子がまたお前を恨み、恨みが尽きることはない。出家して私の菩提を弔い、まことの道を歩め」との父の遺言に従い、敵討ちを断念し、出家します。
以後、比叡山での約30年間の修学ののち、43歳の時、山を下りて東山吉水の地に庵を結び、「阿弥陀仏の名を称する念仏(称名念仏)によって誰もが平等に救われる」という浄土宗の教えを説き、篤い信仰を集めました。その後、浄土宗の勢いを敵視した旧来仏教勢力の弾圧を受け、地方に流されますが、許され、また東山吉水に戻って入寂しました(法然は教えの革新性ゆえに、生前から組織的な迫害を受けた日本で最初の宗教家とされる)。
以上のことから、法然は、①親の敵への恨みを捨てた許し=「和の聖人」であり、②一般大衆は仏教の救済の蚊帳の外に置かれていた時代に、比叡山を下り、悪人を含め万人が念仏で救われると説いて、大衆を広く救おうとした意味で、輪と和の思想の中核にある万人平等主義の「輪の聖人」といえます。法然の慈悲が鎌倉新仏教という革新の扉を開いたのです。
◆三十三間堂(蓮華王院・国宝)
三十三間堂(正式名称は蓮華王院)は国宝のお堂です。中央にある一番大きな像(中尊・国宝)の左右に、それぞれ五体の像(重要文化財)が位置し、約120メートルの堂内に、1001体の観音菩薩像が並び立つ荘厳さに、思わず息を呑むことでしょう。観音菩薩は阿弥陀如来の脇侍で阿弥陀如来とともに慈悲の象徴です。
三十三間堂は、広大な慈悲と救済の象徴である観音菩薩の世界観を、まさに目に見える形で現実に現したものといえます。
◆清水寺(世界遺産)
清水の舞台で有名な寺院です。自然豊かな小高い丘にある境内には、音羽の滝から霊水が湧き出しています。この霊水はご利益があると有名で、参詣者が絶えません。
奈良時代末期、坂上田村麻呂がこの地で修行中だった、清水寺の開祖・延鎮と出会い、千手観音をお祀りしたのがはじまりと伝わるお寺です。その後、田村麻呂が征夷大将軍となって後、桓武天皇の時代に、国家鎮護の道場となりました。
西国観音霊場33カ所の一つでもあります。平安時代には観音霊場として多数の参詣者で賑わうようになり、そのさまは『枕草子』などの書物に描かれています。その後、衰えたものの、徳川時代に再建され現在にいたります。
◆建仁寺
京都最古の禅寺。臨済宗建仁寺派の大本山。本における臨済宗の開祖である栄西が開山。
風神雷神図、法堂の天井に描かれた双竜図で有名で、大雄苑や潮音庭といった庭園もあり、自然の美しさを感じられます。
※訪問先が、天候その他の事情によって、一部は変更になる場合がありますのでご了承ください。
◆日程:2024年6月10日(月)
※参加希望者が一定の人数に達しないなどの諸条件によっては、上祐史浩(ひかりの輪代表)が参加しない場合があります(必要であればお問い合わせください)。
※参加希望者が一定人数未満の場合は、開催を中止する場合があります。
◆参加費:15000円
※参加料金は、諸事情・状況により多少変更する場合がございます。
※上記の参加費には、学習指導代が含まれます。拝観料・食事代は含まれませんので、これらの料金は、参加者の方から直接、現地の業者及び施設にお支払いいただくことになります。
※心身障碍者・経済上の理由等がおありの方には、別コースや割引料金の用意がありますので、ご相談ください。
◆キャンセル代
1.7日前~3日前までのキャンセルは、参加料金の50パーセント
2.2日前から当日のキャンセルは、参加料金の100パーセント
◆当日ご自身でお支払いいただく費用
以下の拝観料は、上記参加料金とは別に、当日ご自身で各寺院に直接お支払いいただきます。
・三十三間堂:600円
・清水寺:500円
・建仁寺:800円
◆ご注意
1.あらゆる関連法規を順守して行いますのでご協力ください。
ひかりの輪は、聖地巡りの実施形態に関連する法令の解釈について、関係官庁の指導に基づき、適法に聖地巡りを実行いたします。
つきましては、当団体が、参加者の方のために、外部の宿泊施設や運送会社を手配するいわゆる旅行業務を行ったり、車両による有償の運送を行ったりすることはなく、ボランティアの方や参加される皆様のご協力をいただく等しておりますので、何とぞご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
2、一般の方も参加できますが、目的にご注意ください。
ひかりの輪の聖地めぐりは、会員ではなく、一般の方も参加できますが、単純に神社仏閣等などを参拝する旅行ではなく、ひかりの輪の思想に関連付けながら、様々な学習をすることが目的ですので、一般の旅行業者と同じような目的でのご利用はお控えください。
3.ご参加をお断りする場合
ひかりの輪のイベントの目的は、その思想と実践の学習、ないしは、学習に関心がある方に実際に体験する機会を提供することなどです。
よって、参加の目的が、例えば、元オウム信者をネット等で話題にして楽しむこと(いわゆる「オウマー」と呼ばれる活動)や、特定会員への妄想的な恋愛感情等によるもの(時としてストーカー行為に発展する恐れがある「追っかけ」などを含む)と判断される場合や、活動の妨害・他の参加者の迷惑になる言動(飲酒状態や攻撃的言動)がある場合には、参加をお断りする場合があります。
なお、過去のオウムに関する清算や、現団体の社会的事柄への取材やご批判は、団体のイベントではなく、広報部の方で承りますので、ご了解ください。
※本聖地巡りの予定は、変更になる可能性がありますので(天候等の諸条件や一定数の参加者が集まらない場合などの中止や時間変更など)、参加ご希望の場合は、必ず事前に下記ご連絡先までご確認をお願い申し上げます。
■お問い合わせ先
●大阪支部教室
担当:山口雅彦
携帯電話:090-6852-4929
メールアドレス:osaka@hikarinowa.net
※清水寺の写真は京都フリー写真素材より
※建仁寺の写真は663highland, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38440887による