【4月4日宗像五社3】織幡神社――宗像五社を巡る
次は、玄界灘に突き出た岬の突端、鐘ノ岬にある織幡神社へと向かいました。
宗像大社から玄界灘までは十数分ほどの距離で、ほどなくして到着しました。
まず驚いたのは、海の色の美しさです。「わあーきれい!」と歓声があがります。海の碧がグラデーションをなして、とても美しい色にきらめいていました。
あまりに綺麗なので、参拝前に海辺で自由時間を取ることになりました。
岬の突端の外れたところにあるにしては、堂々とした大鳥居です。
この織幡神社は、宗像五社の一つとして尊崇を集めてきた神社です。平安時代には、宗像大社に次ぐ社格の高い神社で、大阪の住吉大社以上のものだったそうです。
古代人は、山や、海や、岬にも神を感じて大切にお祀りしてきたといわれますが、この岬の突端の神社は、海路守護を祈り、盛大な祭りが行われてきた重要な場所でした。
お祀りされている織幡明神は、如意輪観音が本地仏となっています。
階段の参道を登り、丘の上にある宮を参拝しました。
丘の上から見る海は、格別の眺めでした。
ここから海を眺めていると、古代から、この岬の突端で、人々の航海を見守ってくださっていたことがわかるような気がしました。
きっと古代人は、肌でそう感じて、この場所を大切にしてきたに違いありません。
この後は、いよいよ、宗像大社中津宮のある筑紫大島へ渡ります。
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