第437回『苦の裏に楽=コロナ問題を逆活用、ヨーガ源流のサーンキャ哲学の奥義』(2020年5月2日GWセミナー講義 127min)
(2020年5月12日)
これは、「2020年ひかりの輪GWセミナー」の第1回目の上祐代表の講義です。
講義には、以下の内容・テーマが含まれています。
第1部:コロナ問題を逆活用して進歩する:苦楽表裏の思想
新型コロナウイルスの現象は多くの被害・苦しみをもたらしている。しかし、視点を変えて、広く長期的な視野で見るならば、苦しみの裏や先には喜びがあると説く仏陀の教えの通り、それを逆活用することで個々人および社会全体が、21世紀の中で重要な進歩・進化をする気づき・道筋を与えることに気づく。現状を前向きに受け止めて生き抜くにはどうすればいいか。
2.ヨーガ源流のサーンキャ哲学=悟りを支える重要な思想
源流のヨーガが説く心理学や哲学は、最新の認知心理学とよく一致しており、例えば、様々な心の働きは、本当の私(ヨーガで言う真我)が形成していないとする点において一致する。
この源流ヨーガの哲学(サーンキャ哲学)は、この世界は、突き詰めるならば、意識性の中核である真我(プルシャ)と、心理現象や物質現象の源となる自性(プラクリティ)の二つで作られている(現れている)という独特の二元論を説く。
そして、これを深く理解すると、本当の自分である真我(=永久不変の平安)を認識する手助けになる。その過程では、、心の変化に惑わされずに、苦楽や善悪によって一喜一憂しない、平静で平等な広大な心を培う土台となる。