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上祐史浩・一般向け講義【2018】

第370回『抗加齢薬で近づく人生120年の時代に悟りが大衆化する』(2018年5月27日東京 64min)
(2018年5月28日)

1.米国で初めて老化を遅らせる薬(抗加齢薬)が臨床試験へ

  研究者は人生100~120歳の時代に自信、寿命が5割伸びる

2.寿命が延びても特に精神的な問題が:暴走言動・老人性鬱・認知症

  65歳以上の認知症は推計460万(15%)、軽度を含めると900万近く
  加齢と共に割合は増え、95歳では8割に

3.長寿社会に現れた「老年的超越」現象の発見

  一定の割合の老人が、悟りの境地・宇宙意識の状態にあるとの発見。
  今が一番幸福、毎日が感謝と語り、宇宙と一体感を感じる老人達。

  →仏陀の予言と符合:人類の寿命が延びて多くが悟る時代が来る
  →占星学の水瓶座の思想:人類の未来には黄金時代が到来する

4.長寿社会で高齢期の状態が二極化

  動物的な状態(認知症)か、人を超越した状態か(老年的超越)
  今は前者の境遇になる人の方が割合的に多いようだが(8割対2割)。
  →高齢期をプレ来世とすれば、仏教の六道輪廻の思想に似る構造

5.健康長寿のメリット

  (1)世俗的なメリット:長寿・継続的努力・時を味方につける者は強い。

  同世代のライバルより10~20年長寿の人は圧倒的な違いを得る。
  歴史上覇者は長寿である(戦国時代の家康・江戸幕府の天海など)
  長寿社会の人生はマラソン:人生後半・高齢期が勝負。

  (2)悟りを得る上でのメリット:色々な経験が悟りの智恵を促す。

  仏陀の予言:人類の寿命が8万歳になるとほとんどの人が悟るという

6.医療技術の進歩以外に、個々人がなすべき健康長寿のための努力

  (1)身体:生活習慣

  適度な運動・入浴、バランスの取れた個人にあった食事、
  睡眠(夜更かしは鬱傾向に)、正しい姿勢・呼吸の訓練

  →ヨーガ・仏教の戒律や身体行法(ヨーガ行法)に通じる

  (2)心:思考習慣

  固定的・否定的・極端な思考・べき思考は鬱・認知症に
  柔軟・多様・肯定的・バランスの取れた思考が重要

  →この究極が仏教的な思考
  苦と楽は表裏:高齢期に多い挫折・喪失に強い思考
  慈悲の思想(他を助ける・活かして幸福になる)

 

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