第384回『霊障と真の霊的浄化、自己愛の問題と全体愛の幸福』(2018年10月14日大阪 62min)
(2018年10月15日)
1.霊障と霊的浄化
霊障を除くという話しがあるが、ヨーガ・仏教が説く
本当の意味での霊的な浄化とは何か
(1)ヨーガ・仏教・道教・中国医学が説く目に見えないエネルギー「気」
(2)気の霊的科学における霊的浄化とは何か
①気の質と量を向上させる:より清らかな強いエネルギー
②気の通り道とその交差点(経穴・ツボ・チャクラ)の浄化
(3)気は、気持ち=心の状態と一体不可分
気と気道の浄化・強化が、安定し集中した意識=禅定を実現し、
智慧・悟りをもたらす。気のコントロールは悟りの一つの道。
2.自己愛の幸福と全体の幸福の違い
(1)自己愛の喜びは、気づかないうちに比較に基づいたもの
前の自分や近い知人と優劣を比較して優位だと感じる。
(2)自己愛の喜びは苦しみに変わる構造がある=実体がなく無常
今より、他人よりもっと、と際限なく求める自己愛の心は、
求めても得られない、失う、奪い合い憎み合う苦しみがある。
(3)自己愛のための苦しみは加齢とともに増大する
人生は後半が前半より苦しみが多い。得られない・失う苦しみ。
高齢者は喪失体験が増える上に、心を制御する力が低下する。
暴走行動、鬱、自殺、認知症は高齢者の方が統計上ずっと多い。
(4)全体愛の幸福=仏教が説く大慈悲による幸福
慈=多くの他者の幸福を願って与え、妬まずに喜ぶ心と実践
悲=多くの他者の苦しみを思い悲しみ取り除く心と実践
(5)全体愛の幸福には、自己愛の喜びの裏にある苦しみがない
①自己愛の喜びは他から奪い勝つものであるため、その裏に、
得られない・失う・憎しみ苦がある
②全体愛=他者を愛する喜びは、他者が妨害することはない。
(6)他者の苦を悲しみ抜く「悲」の実践は自分の苦しみを和らげる
①多くの他者の苦を知って自分の視野が広がり、
自分の苦しみが小さく見える、感じなくなる。
②他の苦を除く手伝いが、未来の自分の苦の備えになる
他の苦は自分の反面教師、「人は皆教師」の思想。
③慈悲の幸福に目覚めると、自己の苦が喜びに変わる。
自己の苦は人の苦を知り、慈悲を培う価値ある体験となる。
→菩薩道:他の苦を取り除いて自己の苦を取り除く人生
(7)他者の幸福を願い喜ぶ「慈」の実践は自分の幸福を増大させる
①他の幸福を喜ぶ心は広く明るい心(生理的にも心地よい)
→瞑想や聖地自然の中で、これを体験するのがよい。
②他の幸福を妬んで否定せず見習えば自分が幸福に。
他の幸福は、自分の見本・教師。人は皆教師の思想
③自分は一人だが、他者は無数である=無限の幸福への扉。
無数の他者の幸福を自分の幸福にできれば無限の幸福へ