第581回『禅定と智慧:心を静めると知性が高まる』(24min)
(2025年7月18日)
これは2025年7月12日の横浜での講義の1部です。
仏陀の説いた重要な教え「禅定と智慧」、また別の言葉で「止と観」があります。
禅定とは、瞑想状態のことで、専門的には心が安定して集中した状態のことを言い、こうして心が静まっている状態だと「智慧」が生じ、この智慧とは、物事をありのままにみることができる高度な認識力を言います。
そして、悟りを求める仏教僧に限らず、一般の方の場合でも、心が静まるならば、その分、知性・理性が増大するという脳の仕組みが幾重にもあることが、近年の脳科学で判明しています。
こうした脳科学の見解と仏教伝統の思想を合わせて解説し、誰もができる心の静め方(有効な呼吸法や物の考え方など)も紹介ます。
日常生活において、人間関係に関して怒りや恐怖・不安などの心が生じた時に、よりよく対処するためにも、大きな助けになります。