第245回『心の安定・輪の人間観・苦楽中道の教え』(2015年7月5日 福岡 83min)
(2015年7月22日)
1.最高の自己実現の道
目先の刺激や興奮を求めても、真の幸福・自己実現は得ることができない。
無我の境地、ゾーン状態と呼ばれる、心が安定し広がった状態が、人の最高のフォーマンスを引き出す。
2.21世紀の人類社会の行方
21世紀の未来は、市場の統合(経済的な統合)だけでは、格差・失業・違法な経済行為などで安定せず、試練を経て政治的な統合、世界連邦政府へのプロセスを進むと思われる。そのためには、自と他の類似性・つながりに気づく思想、ひかりの輪が唱える輪・和の人間観が必要となる。
3.仏陀の中核の思想:中道
仏陀は、苦楽表裏の法則に基づく、「苦楽中道」の教えを説いた。
中道の悟りとは、快楽主義でもなく、苦行主義でもない。それは、落ち着いた暖かい心を得るもので、自分が生きるに必要な物は得つつ、それ以上の余剰は他と分かち合う生き方。そのためには、苦をいたずらに嫌がらず、その中に恩恵も見出す思想、万物に感謝の精神が必要。