第315回『2017年以降の世界の展望:ポスト資本主義と仏教の悟りの思想の再生』(2017年1月22日 福岡 93min)
(2017年1月23日)
色々な意味で大きな変化が起きそうな2017年、識者によっては、経済の成長・競争を重視する資本主義から、経済の定常化と分かち合いを重視するポスト資本主義の時代が始まったともいう。そのポスト資本主義の思想は、足るを知って分かち合う、少欲と慈悲の仏教思想と通じる。
そうした中で、2500年前に仏教が始まった時の開祖・釈迦牟尼の説いた教えはどんなものであったかを現代人にも分かりやすく解説する。具体的には、1.快楽主義にも苦行主義にも偏らない中道の思想、2.根本競技であり、苦しみを滅する教えである四諦、3.苦の因である煩悩を滅する具体的な修行の八正道、4.無明(無智)を根本として煩悩が生起して苦しみに至るまでの過程を説く十二縁起などである。いわゆる、初転法輪と言われる、今日にまでに世界宗教となった仏教の始まり・着火点である。
現代では埋もれてしまった苦しみを滅する修練法である釈迦の直説を今年2017年の一つのきっかけに創造的に蘇らせることができれば、という上祐代表の時代感覚も合わせて語っている。