第365回『ポスト平成は悟りの時代』(2018年4月29日 東京 55min)
(2018年5月 2日)
ポスト平成は、様々な意味で、心の幸福・解放、精神的向上、悟りといったものが重要になると思われる。
1.長寿社会
長寿社会の中で超高齢者の中で人知れず悟りの境地(老年的超越)に至る人たちがいることが近年の心理学者・社会学者の研究で分かってきた。自分のことに拘らず利他主義で、名誉・地位などに頓着せず孤独に強く、感謝の心が深く宇宙との一体感を感じているという。
2.人工知能社会
向こう20年で現在の仕事の半数で人工知能に代替されるという衝撃の研究結果もある。かつて肉体労働を機械が代替したように、人工知能が経済産業活動を担う中で、仏教などが説く心の幸福のための知性=悟りの智慧こそが、人間こそができる創造的な知性の働きにまる。
3.国際化社会
経済のグローバル化、国境を越えたインターネットの情報化社会の中で、少子高齢化・人口減の日本は外国人の労働者・滞在者を増やし、将来的には移民制度の導入の可能性も。
こうして、ますます一体となる世界の中で、米国の力の相対化・多極化・群雄割拠による国益・企業間競争を巡った混乱・分裂・争い・貧富格差が激化するが、そのために、それを乗り越える利他主義が必要となる
4.宇宙時代の始まり
国家による宇宙開発から民間企業の宇宙開発が本格化し宇宙飛行を体験する人が増える。宇宙から地球を見る「宇宙体験」は、悟りを促すという。