第339回8月13日上祐代表セミナー講義第5回「仏教の中核の思想・縁起の法の全て」(2017年8月13日 84min)
(2017年8月14日)
仏教の中核の思想・哲学である縁起の法は、初期仏教から大乗仏教まで、
次第に拡充・多様化していった。その様々な縁起の法を総合解説する講義であり、
仏教の世界観・悟りの思想のエッセンスを感じることができる。
具体的には、以下の内容を含んでいる。
1.縁起とは何か
2.開祖の釈迦牟尼の「縁起の法」:此縁性縁起・十二縁起
煩悩こそ苦しみの原因であると解明した仏教の中核思想
3.部派仏教の「縁起の法」:業感縁起と因縁生起
心理面から現象面に広がる縁起説
4.大乗仏教の縁起の法:龍樹の相依性縁起
万物は、相互依存で生じ、一切は実体がない:空の思想が成立
5.中期以降の大乗仏教の縁起の法
阿頼耶識縁起、如来蔵縁起・真如縁起・唯心縁起、法界縁起、
六大縁起など。万物は、仏の現れという思想に到達
6.ひかりの輪の「輪の思想」と仏教の「縁起の法」の関係