2018年1月1日心理学講義『愛着理論』対人関係に強い不安を覚え、回避するなどの愛着障害とは?(74min)
(2018年1月 4日)
著名な心理学理論である「愛着理論」とは、乳幼児期の養育者との関係を一因として、対人関係において安定するタイプに加え、強い不安を覚えるタイプ、深い関係を回避するタイプ、これらの混合型のタイプなどの「愛着障害」と呼ばれる人格が形成されやすいと説く。
ただし、その繊細な対人関係に関する感覚は、例えば芸術分野などでカリスマを生無ことはよく知られており、更には、芸術の分野以外でも、政治や宗教、ビジネスや社会活動の領域で、偉大な働きや貢献をする人は、しばしば愛着障害を抱え、それを乗り越えてきたというケースは少なくないとされる。
※なお、心理学においては、仏教用語とは異なって、「愛着」という概念は、養育者との情緒的な特別な結びつきのことを言い、乳幼児期の赤ちゃんが心身の健全な成長のために必要な安心・安全を提供するものと定義していることに留意されたい。
1.愛着とは
(1)愛着とは何か
(2)愛着とは生物学的な現象
(3)愛着は母子の相互関係
2.ボウルビィの愛着理論
(1)ホスピタリズム
(2)アケゲザルの実験
(3)母親との特別な結びつき「愛着」
(4)愛着とは特定の人との関係
3.愛着形成は1歳半まで
4.愛着のスタイル
(1)4つの愛着スタイル
1.安定型
2.不安定型:不安型・回避型・混乱型(混合型)
(2)愛着スタイルを明らかにする実験
(3)愛着のスタイルが認知・認識・行動の鋳型となる
(4)4つの愛着スタイルの特徴
5.独特の創造性との関係 ~愛着は創造の源~
繊細な感覚から際立つ芸術分野のカリスマ性
愛着障害を乗り越えれば、各分野の偉人にも
6.愛着障害に共通する特徴
7.愛着と諸問題との関連
8.安全基地