心理学講義『アドラー心理学』(2015年5月2日 93min(前編))
(2015年12月 2日)
アドラー心理学
アドラーは、欧米ではフロイト、ユングと並び「心理学界の三大巨頭」と称され、絶大な支持を誇る。
A.アドラーは、1902年にフロイトが主催するウィーン精神分析学会に参加した古参の精神分析家であり、フロイトとアドラーは対等な共同研究者として精神分析の発展に力を尽くした。
アドラー心理学の基礎理論は、精神医学や臨床心理学よりも学校教育や幼児教育、生涯学習といった教育分野、自己啓発の分野に大きな影響を与えた。それはアドラー心理学では、"やる気・意欲・継続力・目的意識"を指導者などが後押し(サポート)しながら高めていこうとする『勇気づけ』が重要な役割を果たしているからであると思われる。
アドラー心理学では、「勇気づけ」を重視する。現代のさまざまな問題行動の背後には、勇気をくじかれ、やる気、意欲、目的意識がない状態がある、と考える。