第259回『悟りの哲学が教える新しい幸福観・価値観とは?』(2015年10月11日 大阪 59min)
(2015年10月20日)
悟りの人生哲学・価値観で見ると、新しい人生の道が見えてくる。
私達は、無意識的に、「自分さえ早く幸福になれれば」と考えている。
しかし、仏教では、これを「無智」と呼び、長期的には、苦しみを招く根本的な原因だとする。
一方、悟りの哲学が説く幸福観は、「智慧(智恵)」に基づく。それは、苦と楽、自と他は繋がっていると洞察し、快楽を貪り過ぎず、苦しみを嫌がり過ぎず、他と苦楽を分かち合うこと(慈悲)が、真の幸福の道であることを解明したものである。
その智恵(智慧)のエッセンスは、事物の繋がり・一体性(縁起の法)を理解することである、これは、万物への愛、慈悲を深めることに繋がり、この価値観こそが、人を長期的に幸福にする。